元レイラック滋賀No.10が教える試合観戦5つのポイント|サッカーの見方が変わる

レイラック滋賀

サッカーの試合を見るとき、どうしてもボールを目で追ってしまう人は多いと思います。

「誰がシュートを打ったのか」
「誰が良いパスを出したのか」
「誰がドリブルで相手を抜いたのか」

もちろん、そういったプレーを見るのもサッカーの楽しみ方の一つです。

ただ、実際に選手としてピッチに立っていた頃を振り返ると、試合中に見ていたのはボールだけではありません。

味方がどこにいるのか。
相手がどこを空けているのか。
ボールを失った瞬間に誰が動いたのか。
相手をどこに誘導し、どこでボールを奪おうとしているのか。

ボールの周りではないところにも、試合を左右する情報がたくさんあります。

僕自身、レイラック滋賀で7年間プレーし、背番号10をつけて試合に出場してきました。

現在は選手ではなく、外からレイラック滋賀の試合を見る立場ですが、元選手として試合を見るときに自然と注目しているポイントがあります。

今回は、その中から特に分かりやすい5つを紹介します。

全部を一度に見る必要はありません。

一つでも意識して試合を見るだけで、これまでとは少し違ったサッカーの面白さが見えてくると思います。

①どこからボールを前進させようとしているか

まず見てほしいのが、

「このチームは、どこからボールを前に運ぼうとしているのか」

という部分です。

現在のレイラック滋賀を見ていると、ただ前線へ長いボールを蹴るのではなく、ボールを大事にしながら前進しようとしている場面が多いと感じます。

ゴールキーパーから攻撃をスタートし、センターバック、サイドバック、ボランチとボールをつなぎながら前へ進んでいく。

こうした攻撃では、ゴールキーパーにも足元の技術や判断が求められます。

相手が前からプレッシャーをかけてきたときに、どこが空いているのか。

センターバックへ出すのか。
サイドバックへつなぐのか。
それとも一気に前線へボールを送るのか。

ゴールキーパーも攻撃のスタート地点の一人です。

その中でも、僕が試合を見ていて一つ特徴的だと感じるのが左サイドからの攻撃です。

左サイドバックがボールを持ったとき、左サイドハーフが内側から相手サイドバックの背後へ走り出したり、フォワードが裏のスペースを狙ったりする場面が見られます。

そこで前線の選手がボールを収めることができれば、サイドバックが攻撃参加する時間も生まれます。

結果として、高い位置からクロスを入れる形まで持っていくことができます。

一方で、左サイドに相手の守備が寄れば、当然逆サイドにはスペースができます。

例えば右サイドでは、三宅選手のように個人で突破できる選手の特徴が生きる場面もあります。

左で相手を引きつけて、右で1対1を作る。

こうして見ると、一つのドリブル突破だけでも、その前にチーム全体でどのように相手を動かしていたのかが見えてきます。

サッカーを見るときは、

「今ボールを持っている選手」だけではなく、「チームとしてどこから前進したいのか」

に注目すると、攻撃の狙いが少しずつ分かってきます。

②ボールを失った直後を見る

僕がレイラック滋賀の試合を見ていて、特に注目しているのがボールを失った直後です。

攻撃しているときは、どうしてもパスやシュートに目が行きます。

しかし、実はチームの特徴が出やすいのは、ボールを失ったその瞬間です。

レイラック滋賀は、ボールを失ってから守備へ切り替わるスピードが非常に速いと感じます。

ボールを奪われた本人が追いかけるだけではありません。

その周りにいる選手もすぐに反応し、相手のパスコースを消したり、次にボールが出てきそうな場所へ動いたりしています。

ここで重要なのが予測です。

相手がボールを持ってから動くのでは遅い。

「次はここにパスが出そうだ」
「この選手にボールを出させたくない」
「ここへ追い込めば奪える」

そういった判断をしながら動く必要があります。

選手としてプレーしていた経験から言っても、この切り替えは「試合だから急にやろう」と思って簡単にできるものではありません。

チーム全体として高い強度や切り替えを求めているからこそ、試合の中でも複数の選手が同じタイミングで反応できているのだと思います。

ボールを失った瞬間、すぐにボールを追いかけるのではなく、画面を少し広く見てみてください。

一人ではなく、周りの3人、4人がどう動いたのか。

ここを見ると、そのチームの守備への意識や連動性がよく分かります。

③守備は「どこで奪いたいのか」を見る

守備を見るときも、

「ボールを奪った」
「相手に抜かれた」

という結果だけを見るのではなく、

「どこでボールを奪おうとしているのか」

を見ると面白くなります。

現在のレイラック滋賀を見ていると、できるだけ高い位置から相手にプレッシャーをかけ、前線でボールを奪いたいという狙いが感じられます。

相手ゴールキーパーまでフォワードが追いかけ、その動きに合わせて後ろの選手たちも前へ移動する。

一人だけが追いかけても、簡単にパスを回されてしまいます。

だからこそ、前線の選手が相手ゴールキーパーへプレッシャーをかけたときに、その後ろの選手たちがどこまで連動しているかが重要です。

さらに、相手がプレッシャーを嫌がってロングボールを蹴ったとしても、それで守備が終わるわけではありません。

次に重要になるのがセカンドボールです。

ロングボールを競った後にこぼれてくるボールを、どちらのチームが拾うのか。

ここを回収できれば、再び攻撃することができます。

そしてもう一つ注目したいのが、フォワードの守備です。

一度追いかけて終わるのではなく、パスを出された後にもう一度追う。

さらにボールが移動すれば、もう一度追う。

いわゆる「2度追い」「3度追い」です。

フォワードというとゴールを決める選手というイメージがありますが、現代サッカーでは守備でも大きな役割を担っています。

レイラック滋賀の試合を見るときも、

「FWが何回相手を追いかけているか」

に注目すると、前線からの守備がどのように作られているのかが見えてくると思います。

④ボールを持っていない選手を見る

ここは、ぜひ一度意識して見てもらいたいポイントです。

ボールを持っていない選手を見る。

最初は少し難しいですが、これができるようになるとサッカー観戦はかなり面白くなります。

例えばレイラック滋賀の攻撃では、サイドバックがサイドの幅を取りながらボールを受けたときに、サイドハーフが内側から相手ディフェンスラインの背後へ走り出す場面があります。

サイドハーフが最初から外に立っているのではなく、あえてサイドのスペースを空けておく。

そしてサイドバックがボールを持った瞬間に、その空いたスペースへ走り込んでいく。

そこへ内側に巻くような軌道のパスが出れば、ボールがタッチラインを割りにくく、走っている選手も受けやすくなります。

もちろん、毎回そのパスが出るわけではありません。

ただ、大事なのはパスが出なかったときにも動きには意味があるということです。

選手が背後へ走れば、相手サイドバックはその動きを警戒します。

相手が外側へ引っ張られれば、今度は中央にスペースが生まれる。

すると、そこへボランチやフォワードへ縦パスを入れられるようになります。

つまり、ボールを一度も触っていない選手が、相手を動かすことでチャンスを作っていることもあります。

これがオフザボールの面白さです。

「ボールを触ったから良いプレー」ではありません。

ボールを触らずに味方を助けるプレーもある。

ぜひ試合中、数分だけでもボールではなく一人の選手を目で追い続けてみてください。

サッカーの見え方が変わると思います。

⑤交代後に何が変わったかを見る

最後は選手交代です。

選手交代があると、

「疲れたから代わったのかな」
「今日は調子が悪かったのかな」

と考える人も多いと思います。

もちろん、それも交代理由の一つです。

ただ、交代にはそれ以外にもいろいろな狙いがあります。

例えば相手ディフェンスの背後にスペースがあるなら、スピードのある選手を投入する。

相手が空中戦を苦手としているなら、ヘディングに強い選手を入れる。

逆に試合が落ち着かず、ボールを簡単に失っているのであれば、ボールを受けてゲームを組み立てられるボランチを投入することもあります。

リードしている試合なら、試合を落ち着かせたいという意図もあるでしょう。

交代は必ずしも、

「出ている選手が悪いから代える」

というものではありません。

むしろ監督が、

「ここからどう試合を進めたいのか」
「相手のどこを攻略したいのか」
「試合の流れをどう変えたいのか」

という考えが表れやすい場面です。

もちろん、試合前の時点で「この時間帯にはこの選手を使おう」とある程度プランを立てている場合もあります。

一方で、実際の試合では予想していなかった展開になることもあります。

そこで試合の流れを読み、どの選手を、どのポジションに、どのタイミングで投入するのか。

ここには監督の判断が表れます。

選手交代があったら、ぜひ

「誰が入ったか」だけでなく、「その後チームの攻め方や守り方がどう変わったか」

まで見てみてください。

交代の意図を自分なりに考えるのも、サッカー観戦の面白さの一つです。

この5つを見るだけで試合はもっと面白くなる

今回紹介したのは、僕が試合を見るときに注目している5つのポイントです。

1つ目は、どこからボールを前進させようとしているか。

2つ目は、ボールを失った直後。

3つ目は、守備でどこからボールを奪おうとしているか。

4つ目は、ボールを持っていない選手。

そして5つ目が、選手交代によって何が変わったのかです。

サッカーは90分間、22人の選手が動き続けています。

そのすべてを一度に見ることはできません。

だからこそ、次にレイラック滋賀の試合を見るときも、全部を見る必要はありません。

まずは一つだけ意識してみてください。

例えば、

「今日はボールを失った直後だけ見てみよう」

でも十分です。

それだけでも、これまで「ナイスプレー」「惜しかった」で終わっていた場面に、

「なぜこのチャンスが生まれたのか」
「なぜここでボールを奪えたのか」

という新しい見方が生まれてきます。

結果だけを見るのではなく、その結果が生まれるまでの過程を見る。

そこが分かってくると、サッカーはもっと面白くなります。

次にレイラック滋賀の試合を見るときは、ぜひ一つだけでも今回のポイントを意識して試合を見てみてください。

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